ファルーカ

〜 ASWAN 〜 2001/8


 エジプトの川はおもしろい。以前、紅海ダイビングのあまりの透明度に感動したとき、【エジプトでは、川は紅海にたどり着くまでに干上がってしまうので、川から流れ込む堆積物がなくクリア】と聞いて、なるほど〜と感心しました。偉大なるナイル川も、下降に近いカイロにくらべ、ここ上流のアスワンでは、倍くらいの幅、そして綺麗です。

ファルーカ

エレファンティネ島にあるホテルに宿泊したので、どこに出かけるのも船。ちょっとベネチアのような感じです。普段の行き来はフェリーですが、ゆったりと帆をひろげるファルーカは魅惑的。値段交渉にも少々疲れたので、現地で送迎してくださった<Nile Melody>のガイドさんに頼んで、夕方のファルーカツアーに出ました。


 船を操るのは、キャプテンと弟くん、その友人の計3人、ヌビアン“少年隊”。ちょっとはにかんだ笑顔がかわいらしい。楽しんでるか?と大変、気をつかってくれる。

 「僕たちより、ちょっとお兄さんだけど、学校行かないのかなあ...」と翼は不思議そう。翼だって夏休みで遊びに来てるじゃない、というと納得。エジプトの夏休みは、6月から3ヶ月間で、学校は9月に入ってからだそうです。

 そのうち大きなタンバリンを叩きながら唄が始まりました。

オーレオーレッ♪ ティキティキサンバッ♪ コンバンワアオーレッ♪...時々、私達の名前や日本語(?)を入れ込みながら、歌ってくれます。そのうち、翼や樹の手をとって輪になり、フォークダンスのように踊りも加わる。これが、なかなか耳にのこる旋律。お子ちゃま達は気に入って、日本に戻ってからもよく歌い踊りまくってます。

手で水をかき進む少年も、お仕事かな
僕たちも、航海士さ!
  

 ブラザー・ジョン(?)という題だったかしら、ディンダンドン♪という唄も歌ってて、一緒にメロディを口ずさんでいたら、“日本語で歌ってみて”。う〜む、どういう歌詞だっけか...と固まってたら、樹が保育園での「替え歌・手遊び唄」編でやってくれました。“グーちょきパーでグーちょきパーで、なに作ろ〜なに作ろ〜、右手はパーで左手はチョキで、かたつむり〜かたつむり〜♪”。彼らも真似して歌おうとしてましたが、難しかったみたい。


お名前は?“イスミー いつき”

 エンジン無しで風にまかせて進むファルーカ。ゆったりとリラックスできます。お昼寝したら、さぞかし気持ちいいだろうなあ。進路の舵取り、してごらんとキャプテン。翼と樹は嬉々として、必死で指示に従います。私達がかける掛け声を覚えて、“マンナカ〜マンナカ〜ミギミギ〜”とか少年達に言われながら、何度も岸に接近しながら。

  「ワニ、いる?」と聞く翼と樹に、いるよ〜、これくらいのと、手で30cmくらいのと抱きかかえて、ナイル川へぽ〜んと投げ込むまね。やだ〜うぉ〜っと大騒ぎです。

ヌビアン村へ行かないか、と、しきりに誘ってくれますが、残念ながらこの日は夜、イシス神殿の音と光のショーを見に行きたかったのでご辞退し、1時間半ほどの時間をゆっくり船上で楽しみました。

記 2001/9/26


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