ワニ(セベク)の神殿

〜 Kom Ombo 〜2001/8



兵隊さん、よろしくお願いします!

アスワン⇔ルクソールの移動は、観光旅行延期勧告(危険度2)から、注意喚起(危険度1)に緩和されていたため、クルーズも、そして私達がとった陸路も可能となっていました。ただ、テロ予防から、陸路を行く観光客の車には、軍の護衛がつくことになっています。

 朝8:00。天井に荷物を積んだヨーロッパの若者グループのバンや、イタリアのおばさま・おじちゃまグループの乗用車など、10台くらいの観光客をのせた車が集合地点に集まりました。険しい顔をして銃を持った、黒いジャンプスーツの兵士も、かなりの数ついてきます。車は一列に並び、先頭と最後、そして両側をコンボイの車が挟んで出発です。

 私達は、女性ガイドのガネシャさん(?すみません、何度訊きなおしても、すぐ忘れちゃう。難しい名前でした)とドライバさんと一緒に、コムオンボへ向かいます。

 両側はヤシのようなデーツの林。今が収穫の時だそうです。

 途中には、毎週火曜日に、らくだ市が開かれる場所も通りました。らくだのお肉は食べられるんだって。やぎみたいで、脂肪がなくておいしいって。ミルクもとてもHealthだそうです。市では、らくだのお肉のおだんごボールを作って、女性が売ってるんですって。ぜひ見てみたかったなあ。

トラックでらくだちゃんが運ばれていきます

 アスワンから1時間くらいで、コムオンボに到着。階段をあがると、わ〜っとため息に出るような神殿。

流木のようなワニのミイラ
コムオンボ神殿

 昔、ナイル川にはワニがたくさんいて、人を食べちゃってたそうな。それで、どうか食べないで〜、とワニを神様(セベク神)にして拝んだんだって。でも、悪い(?)神だけじゃナンなんで、ホルスの神も祭ってしまおう!ということで、神殿2つを合体させたコムオンボ神殿となったとか。

 ワニのミイラが3つありました。翼は「なにかいい石、ないかなあ・・・」と一生懸命、下を眺めています。供物を捧げる台のところで、お皿のような石をみつけて、ガイドさんに“すばらしい石ね”と言われたもので、またお宝にしていました。

 コムオンボのレリーフは、とても石とは思えないやわらかい美しさがあります。ひざ頭や関節、筋肉の起伏が描写されています。また、内側の周りの壁には、外科医の道具などのレリーフも掘られていて、興味深いです。昔のエジプトでは、座産だったようで、その絵なども見られます。

 井戸があって、ガイドさんが石を投げ入れると、ポチャーンと水の音。翼と樹は喜んで、何度も投げ入れてました。

ゆったりと神殿を回って、またコンボイとともにきっちりと隊列を組んで出発です。兵士達は、みな結構大きなモバイルフォンを持っていました。着信音は、しっかりエジプシャン・ミュージックでした♪

記 2001/11/23   


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