スークでのお買い物〜 LUXOR 〜2001/8 |
エジプトでスークを歩くと、いろんな声が四方八方からかけられます。「ゼンブ・タダ」とか言って、うっそ〜とこちらが言うと、にんまり「ミルダケ・ゼンブ・タダ(^_-)」。「ノータカイ」、「イチポンド」などに加え、「バザールデゴザール」、「ニホンジン・ビンボウ」とか、誰が教えたのかしらん。 ルクソール神殿のライトアップを見た後、今夜は、2ポンドずつ翼と樹に渡して、「欲しいものがあったら、それで値切って買うんだよ」というと、意気揚揚と歩き出しました。カイロ・アスワンと、すっかりスーク歩きに慣れてきた樹は、“今度見るだけってお店の人がいったら、サラバジャって言おうっと”と張り切ってます。 “あ!これお昼に買ったのと似てる”なんて、翼が指差したらもうタイヘン。アラバスター屋のおにいちゃんが、お子ちゃまを捕まえて離しません。名前はと問われて、またまたお得意の自己紹介“アナ・つばさ”、“アナ・いつき”なんて彼らが答えるもんだから、ますます大喜び。でも、ごめんね、アラバスタの壺も、アヌビスの像も、もう持ってるんだと言うと、ニコニコと残念ね〜って。 道路にテーブルを出して、並べられていた楽器に、翼は釘付け。 1軒目は、弾いてみてもキユキユときしむ様な、へんな音が出ません。お客が逃げるとみて、あわてて弦を張って調整したり、奥の楽器を次々と、“Good Quality!”と出してきますが、どれもイマイチ。 やめて2軒目。ここのは、柄の部分にヒエログラフのアルファベット表もついていて、音もナカナカです。おやじさんがおもむろに、黄色い琥珀のようなもので弦をこするとあら不思議。伸びのある艶やかな音に。小学校の教科書にでてきた【馬頭琴】みたいと話していたのですが、弦と弓はウマの尻尾の毛だそうです。 値段を訊いて、とても2ポンドずつでは買えないとなっても、翼と樹は欲しくてたまりません。こうなると、値切り交渉は断然こちらが不利。2つでLE50.まで下げて交渉成立。 “弾いてごらん”とおやじさん。二人に弦の締め具合や、微妙に斜めに、そして柔らかく手首を動かす弓の当てかたなどをレクチャー。弾き終ったらちゃんと弦を緩めてから片付けることも教えてくれました。なかなか、おやじさんの様な音は出ませんが、二人とも大満足です。 おまけとして、例の琥珀を、これは貴重だからと半分に割ってつけてくれました。これもまた彼らにとっては宝物。 そろそろお腹もすいたので、TAXIをと歩いていると、さっきのアラバスタ屋のお兄ちゃんが、も一度飛んできて、二人に頬ずりしてくれました。 記 2002/3/10 |
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