Temple of Philae

〜 フィラエ島 〜 2001/8


イシス神殿のライトアップ

 お子ちゃまたちが大好きな、「イシスとオシリスの神話」。真っ暗な夜空にライトアップされた神殿の中を歩きながら、音楽と神話のナレーションに耳を傾ける空間は、とっても神秘的。

 音と光のショーは、一日2〜3回あって、英語/フランス語/イタリア語/ドイツ語/そしてアラビア語。この日は、英語とフランス語の回が急にスイッチ。1時間遅めに出かけていきました。車で船着場までいき、そこから8人乗りくらいのボート。ゆらゆらと揺れながら進むと、神殿が見えてきます。



始まるまで、絵文字探し


   


【イシスとオシリスの神話】

オシリスは、妹であり奥さんのイシスとともに、立派に国を治めていました。しかし、オシリスの弟セトは、ねたんで悪巧みを考えました。セトは式典に大きな箱を持ち込み、オシリスを閉じ込めて封印し、ナイル川に流してしまいました。

 レバノンの岸に打ち上げられたオシリスの入った箱は、探し回っていたイシスに発見され、エジプトに戻りました。しかし、セトにまたも邪魔され、今度は、オシリスの身体は14ものパーツにバラバラにされ、ナイル川流域にばらまかれてしまいました。

 イシスはひとつひとつ、探し出しては、見つかった場所にお墓も作りました。イシスは集めた身体を縫い合わせ、包帯で巻き、神として復活させました。こうして、オシリスは冥界の神となったのです。

 イシスは頑張ってオシリスの身体を見つけ出したのですが、ただ、パーツのうち一箇所、おちんちんだけは、なまずに食べられてしまって、見つけ出すことはできなかったのです。こういう話の展開は、翼と樹に大いに受ける(^_-)

 ライトアップされると、昼間見るレリーフとはまた、異なった趣があります。くっきりと陰影が出て、とてもきれいです。オシリス・イシスの神話や、その子どもホルスとセトの戦い、そしてナポレオン遠征などイシス神殿の歴史などがナレーションされます。控えの場所から歩いて神殿を回り、最後は広間の座席に座って鑑賞します。

 昼間の暑さは嘘のような、涼しい風。プール遊びではしゃぎすぎた樹は、途中こっくりこっくりと気持ちよさそうにねんね。翼は、「今、なんていったの?イシスのこと、アイシスって言ってるね?!」とか横でヒソヒソ話し掛けます。いや〜私の英語力では、同時通訳は難しい(>_<)

 フィラエ島も、アブシンベル神殿と同じように、アスワンハイダムの建設で水没する運命だったそうです。そこで神殿を、アギルキア島へ移したそうです。移した後、アギルキア島自体を、「フィラエ島」と呼びかえてしまったそうです。なかなかやりますね。

記 2001/11/24


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