深海探検

〜 DAHAB(Blue Hole/Canyon) 〜1992/8


 ラスモハメッドへ行く予定の朝。Rueはお腹の具合が悪くなって元気がありません。「せっかくここまで来て、一番楽しみにしていたポイントなんだから、潜っておいでよ」とのお言葉に、Juntaは迷った挙句、後ろ髪ひかれつつ、Rueの朝ごはんのヨーグルトとフルーツ、パンを持ってきて、一人でラスモハメッド行きの船に乗りました。

 ラスモハメッドは軍の管轄ということで、パスポートを提示する必要があります。ここでトラブル!ガイドのクリスが飛んできて“You can't go. タバ国境のスタンプがあるから、入れない” え〜!!!タバはイスラエルとの陸路での国境。イスラエルのスタンプがあると、エジプト以外のイスラム圏には入国できないことは承知していましたが、エジプトでも入れない場所があったとは。

 DAHABへ潜りに行くダイバーがいるから、一緒にジープでいくか?と言われて、着いていくことにしました。それが大当たりの、すばらしい一日の始まりでした。

「これから潜るの?」

 ご一緒したのはイタリアーノの二人。ジープは風をきって、すごいスピードで砂漠を突っ走ります。1時間半走ってDAHABに到着。ガイドのWarfgang May(註:参照)が “今まで潜ったMaxは?”と聞くので、35mというと、“今日はちょっと深いよ...60m...” え〜!どうしよう...とびっくりした顔してたら、イタリアーノが“全然大丈夫。変わらないよ。少〜し寒いだけ”って。本当かなあ。

ポイントへは唖然のビーチエントリー。機材フルセット背負って、砂地&じゃり道を、300mほど歩く歩く...シュノーケラーに励まされながら。黙々とひたすら下向いて歩いてたら、イタリアーノに足が速い!とほめられました(>_<)

水深60mの世界

 私はMayにつかまって潜行開始。OK?OKっとみんなに5秒おきに聞きながら、どんどん落ちていきます。ほんと、落ちていく...BC(空気を送り込んで浮力をつけるライフベスト)にバンバンと吸気しているのに、どんどん落ちる。みると57m!!カーンと静か。何もかも止まってしまったみたい。

 そこに横穴があって入ると、Blue Hole!通って出るとあとは水深30mの浅いところで、珊瑚のお花畑の中をお散歩です。


お昼休みはイタリアーノと3人でのんびり。お髭の脳外科医さんと、ロッサノブラッティそっくりさん。日本語のログブックがとっても珍しいらしくって、カタカナやひらがな、漢字をどうして混ぜて使うのか、とか難しい質問をしてくる。漢字は何種類あるのか、というので、こんなに分厚い辞書になるくらいある、と漢和辞典の厚みを手で作って見せたら、“日本人はそれを覚えてるなんて、頭いいね”と感心してました。

 午後はまたまた50.5m。いや〜なかなか得がたいダイビングでした(実はこのとき、つばさ君がお腹の中にいたとも知らず...(*_*)


パスポートのこと(追加):

  • イスラエルでは、飛行機でのコントロールなどでも、一切スタンプは押しません。が、陸路でエジプトへ出国すると、エジプトサイドでスタンプを押してしまうので、イスラエルにいたことが判ってしまいます。別な紙に押してもらえばいいのか、というと、そうするとエジプトに入れなくなります。イスラエルも回る旅程で、どうしても軍管轄地のポイントで潜りたい方は、はじめにエジプト、ですね。
Warfgang May氏
「ガイドさん」だと、ずっと思っておりましたが、2001年エジプト旅行の手配でお世話になった、NileStoryさんから、“ウォルフガング・メイさんは、シナイダイブクラブの社長さんです”とご指摘がありました。いや〜社長さん自らにガイドして頂いていたとは...
 

記 2001/4/8


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