試される荒野

〜 マサダ 〜 1992/7


ベドウィンのテント

 エルサレムから次の宿泊地、死海(エインボケック)へ行くのに、Masada-DeadSeaのEggedバスツアーに同乗させてもらいました。いろんなホテルを回ってピックアップして、全部で20名くらいかな。私達の前に座っていたのは、3週間の兵役を終わった女の子でした。 

バスはベドウィンの市(羊がいっぱい)やテント生活など、角を曲がる毎に、乾燥した岩山の奇妙な風景が広がり、右に、左にとガイドさんの言葉にあわせて、スゴイすごいの連発でした。

Wadi Quelt
崖の中腹にある聖ジョージ修道院と観光用のロバ
ワジケルト ろばさん 頑張って!

エリコの街を通り、水道のある峡谷ワジ・ケルトを走ります。ほんと日本の道路脇の溝みたいなところに、水が流れているだけなんだけど、こんな乾燥した荒野で、そのか細い流れを見ると、わ〜すごいぞって奇跡を感じます

 それに、キリストが悪魔に試みられたという誘惑の山。この荒野をみていると、なんとなくピンときます。まあ、JUNTAだったら、40日40夜も断食したあとで、悪魔が“この世のすべてのものをあげましょう”といったら、ホイホイと「お水と食べ物頂戴!」と誘惑に屈しちゃうけどね(^^;)


突然、荒野の中に大きな岩山が現れます。ふもとの売店で、ミネラルウォーターの大ボトルを、1人1本ずつ買って準備OK!満員電車のようなぎゅうぎゅう詰めのケーブルカーで上がったら、月のような風景が広がりました。

ここでヘロデ王(頭もいいし、カッコイイ人だったとか byガイドのシム・ション)は、すばらしい街を築いていたそうな。ナッツやドライフルーツなど、お肉以外の結構いろいろな食糧を貯蔵してあったそうな。

これがスチームバス
スチームバスの入り口 スチームバスの中川

 驚いたのは、お風呂。こんな木も一本も生えない荒野で、薪を集める事だって大変だったでしょうに、スチームバス、温水、冷水のお風呂としっかり揃えていたなんて。スチームバスは、まず、ガンガンと火をたく炉があって、ここから、だんだんに温度の低い部屋をつくり、その天井につく水滴を、丸天井を利用して集め、シャワーにする...いやあ、本当に賢い!

極めつけはプール!本当に泳ぐのに使う水まであったのかしら???

 この他、ローマ軍にむけて手投げ岩で応戦した崖や、水を貯めていた場所、シナゴークなど、3時間ちょっとくらい、ガブガブと水を飲みながら回りました。

マサダへの行き方アドバイス
  • とにかく水分補給は十分に。乾燥しているので汗もでませんが、飲まないと死にます(@_@)
  • 各ポイントには、解説の立て看板がありますが、ツアーで説明してもらいながら見るほうが、イメージを涌かせることができるように思います。
  • 考えもしませんでしたが、ロープウェーを使わずに歩いてのぼり、降りることもできるそうです。

記 2000/09/02


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