運河めぐりでの発見〜 ゴンドラ/ベニス 〜 2000/8 |
夏、8月のベニスは日中はかなり蒸し暑いのですが、夕方になると、す〜っと涼しさが戻って来ます。夕食まで、ちょっとブラブラしようか、とホテルを出たところで、ゴンドラがゆったりと通って行きました。“今、ゴンドラ乗りたい!”のお子ちゃまコール。 裏通りのゴンドラ乗り場で交渉。7:30にはサンタマリア・フォルモーザ教会の近くで食事する、と言うと、『そこまでなら歩いて15分だから、1時間たっぷりOK!』 私が持っていた地図でルートを説明してくれます。 乗り場で交渉成立すると、漕ぎ手がアサインされました。始めは淡々と、『ここが○○教会』 『こっちは○○の館』 『ここがモーツアルトの館。今でも誰か住んでるよ』とか、解説を時々挟みながら漕いでいました。お子ちゃまたちも、始めのうちは静かに、細い運河の両側の建物を眺めていましたが、そのうち... “カニ!カニがいっぱいいる!” ほんと、すこし白っぽいカニが、ちゃぷちゃぷと運河の水に洗われる建物のステップの上を歩いてます。ゴンドラが建物に寄ると、手を出して取ろうと頑張ってます。もう全然、風景や運河の情緒を眺めることを忘れたお子ちゃまは、(お世辞にも透明とはいえない)水面をずっと眺めつづけます。運河には魚も結構、いるんです。5cmくらいのものや、もっと大きな魚も。それから、ムール貝をきゅ〜っと小さくしたようなのが、フジツボみたいに折り重なってくっついている。 ゴンドリーレも、そのうちに茶目っ気が出始めます。漕いでいたと思ったら、うしろからお子ちゃまを抱き上げてコチョコチョ〜。わあ〜揺れる!落ちる!こわいよ〜! このお兄さん、なかなかの人気者。すれ違うゴンドラの漕ぎ手だけでなく、グランカナルへ出てからは、モーターボートやカフェにいる人達にも、あちこちで声をかけられ、大声でおしゃべりしています。仕事これで終わるから、なんて夜の約束してたり...“お友達がいっぱいなのね” というと、『ベニス一のハンサムなゴンドラ乗りだからね(^_-)-☆』だって。携帯電話が鳴って、話していたのは彼女かなあ(この時だけ、ヒソヒソっと甘い声出してもんね)。Rueは横で、“ほらほら仕事しろ、し・ご・と!”と笑ってました。 また小運河へと迷い込み、時々アコーディオンつきの団体さんゴンドラとすれ違ったり、また歌いまくってる若者グループが乗ったゴンドラと行き交ったり(漕ぎ手が圧倒されて頭かかえてました(^^;)、そしてまた静寂の世界にもどり...夜のロマンティックなゴンドラもいいですが、街に灯りがともり出す頃にかけてのゴンドラも、そして生き物発見のゴンドラ遊びもナカナカでした。 記 2000/8/31 |
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