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システィーナ礼拝堂へ入る回廊では、“システィーナ礼拝堂内は、カメラ・ビデオでの撮影、私語は禁止”と、各国語での注意が繰り返し流されています。中に入り、翼 「やっぱりすごいよな〜何度見てもこれはすごい・・・」とため息。ほんとにその通りです。壁、天井、すべての空間を埋め尽くす迫力。 すごい混雑の中、最後の審判の絵に近い、入り口 壁際のベンチをやっと確保。 左下の【よみがえる死者たち】ゾーンのドクロをながめ、ぐるりとキリストの周りを回って、右下の【地獄に落ちる者たち】ゾーンへ。お子ちゃまは、オペラグラスを片手にくるくると、何度も何度も眺めます。 「キリストの手と足に、十字架にさされた釘のあとがあるよ」と樹が小声で教えてくれたり、「ねえねえ、右のほうで、おちんちんをへびに噛まれてるのあるよ、いたそ〜」とか、翼も私に耳打ちします^^; 「どれくらい悪いことした人が、地獄行くのかな。きっと、ナポリの泥棒さんは、地獄行きだね。間違いなし・・・」ともポツリ。 撮影禁止とあれだけ言われても、時々フラッシュが光ったり、だんだんと私語のざわめきが大きくなると、警備の人が、パンパンと手を打ち、静かに〜という意味で、シ〜ッとたしなめると、また少しだけ静寂が戻ります。天井の【天地創造】や、巫女、天使達・・・壁を飾るボッティチェリやペルジーノには申し訳ありませんが、息苦しくなるくらい、ミケランジェロに圧倒されながら30分以上、座っていたかしら。 樹はお腹がすいちゃって(このときもう、2時を回ってましたから)、RUEと一足先にカフェテリアへ向かいましたが、なかなか席を立てない翼。「前に来たのは2000年だよね。3年後、また来ようか・・・3年に1回、としたら、一生に僕は何回、見れるのかな・・・」などとつぶやきながら、やっと、出口に向かいながらも、後ろの【最後の審判】を振り返っていました。
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