Museo Zoologico LA SPECOLA  解剖博物館

〜 フィレンツェ 〜 2006/8


 フィレンツェを離れる朝、一味違ったフィレンツェも見てみよう、と目指したところは、LA SPECOLA(スペコラ)。フィレンツェ大学 動物学科付属の博物館です。動物の剥製や骨格の展示にあわせ、多くの精巧な蝋細工の人体解剖模型があることで知られています。
展示室への階段
ローマ門

地図では、ピッティ宮殿を過ぎてすぐ、のようなのですが、見落としてしまったらしく、行き過ぎ、ローマ門まで出てしまいました。結構歩いたなあ。小さなホテルがいくつかありました。バックパックを背負ったブロンドの女の子が二人、チェックアウトしていて、お互いにリュックを背負わせてあげてるところでした。こういう旅も 若いうちにしておいたらよかったかなあ。

博物館の入り口

道を訊きながら 来た道を戻り、でたところは、駐車場みたいな、ビルか倉庫のよう。ここかなあ、と その駐車場のおじさんみたいな人にきいたら、そうそう、上へあがってと。上には、お姉さんがひとり、電話かけてて、でもその横には、蝋人形解剖のポスターが貼ってあったので、アタリ。

とにかく 物凄い数の展示。最初は イカの標本?昆虫など、理科実験室という感じ。ここはどこ?(イタリアにいるということを忘れます) 多摩動物園の今は無き「昆虫別館」のようです。 動物の剥製がつづき、大きなサイや、ちっちゃなかわいいネズミみたいなのとか。樹がペットに飼いたいなあと言っていました。映画ダイナソーにでてくるサル=AYEAYEという標記に、JUNTAが “アエアエかなあ” といったら、翼が 「アイアイでしょう」と訂正してくれました。

今日は 動物学の展示だったかなあ、とかなり心配になるくらい、動物・鳥(これ多かった)、魚類も含む剥製を見ました。1000体は軽く越していそうです。そのあと、ついに 人間登場。

  これ以降は、心臓の悪い方は ご注意ください 


消化器系、排泄系、生殖系、血管、りんぱ(この2つは もさもさした 蜘蛛の巣みたいでちょっと気持ちわるし)、足の筋肉とか。そして、きわめつけ、実際に頭蓋骨の上に模型をつくった男の人の首。鼻血がでてて、う〜(写真:左)。はたまた、羊水につかった双子の胎児や、生きているように薄目あけて、にっこりとポーズをとる少女の解剖図などなど。

ペストの地獄絵図を人形で造ったモノまであり、まあ、そこまでやるかなあ、という感じ。解剖学の権威を募ったプロジェクトだったそうで、医学の発展にも寄与したのでしょう、また、作品としてはかなり美的でもありますが、実際に遺体に向き合い、これらの蝋人形を製作していた人たちの姿を想像すると、ちょっと、やっぱり・・・とにかく1人で回るのは・・・怖い。


写真: PostCardより
 帰りに絵ハガキを見ていたら、小さな子どもの大泣きする声が中から。どうも、動物の剥製のところで泣いているようですが、翼「あの序の口で怖がってたら、あとはちょっと、やばいかもね」と。

樹は、建物を出た途端に、しゃがみこんでしまいました。“ごめん、ごめん。悪趣味だったかな”というと、「お腹すきすぎて、気持ち悪い〜」 なかなかのツワモノです。大急ぎで近くのバールに入り、パンとカプチーノTIMEとなりました。


LA SPECOLA

Via Romana 17   tel. 055/2288251

解剖学セクションの開館は火・土曜。
それ以外の、月・木・金は、動物学セクションのみ。
ともに午前中(9:00〜12:00)だけの開館

記 2007/1/8


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