らくだ使いのおやじ、元気?

〜 チュニジア(ジェルバ島) 〜 1990/10


飛行場から一歩出たとたん、足元は砂。スペインからチュニジアの首都チュニスを経て降り立ったところは、砂漠の国でした。Honeymoonの後半、スペインから足を伸ばしたジェルバ島は、ヨーロッパからの遅いバカンスを楽しむ人が集まる大人の静かなリゾートでした。

前の日に泳ぎに行ったダールジェルバのビーチの近くで、らくだがいたので近づいてみていたら、“乗ってみる?”。ひゃ〜、乗り降りはかなり怖い!後ろ足からカッと立ち上がるので、前につんのめっちゃう感じです。なかなかのおもしろさで、ツアーもあるというので、翌日15TD/人(1500円くらい:当時)で1時間程度のドリンク付きツアーの約束をしました。

らくだ使いのおやじはカメラマン

さて次の日の15:00に出発。私が乗ってるのが、ブリジットちゃんで、Rueの方がアレクサンダー君。口にわらの覆いをされていないブリジットちゃんは、お散歩しながらサボテンをみつけては、ぼりぼりとつまみ食いに寄り道してました。『Garden一周』といっていましたが、雑然というか殺風景なやしとサボテンの間をくねくね。まあ、前で引っ張るらくだ使いのおやじ Hassen-Cherifはフランス語以外は、ドイツ語とイタリア語を少々、という状態だったので、通じるような通じないような会話を楽しんだわけです(この頃、NHKラジオとTVでイタリア語をちょっと勉強してたんだ)。

“お茶をここで飲むか?”というのでみると Cafeの看板。のどが乾いたのでコーラを飲んでると、おやじさんが店の裏に布をひいてパタパタ火をおこしてお湯を沸かしている。“テ、テ”(Tea)といいながら。

らくだ使いのおやじ お茶をすする

みるとミントティー。ぬるいコーラを飲み干しながら、おやじさんの手さばきを拝見。まあ何といっても圧巻なのは、洗ったほうが汚いんじゃないか、という洗面器のコップ洗い。これまた雰囲気のあるおやじさんの洋服には、火の粉が飛んで空いた穴がありました。私が 「あっちっち」 というと、その語感が気に入ったようで、アッチッチ アッチッチと連呼していました。

きっちりと正座してやかんにミントの葉を入れ、ぐつぐつ煮たて、時々さ〜っとコップについでは味見をする。そして“None smell”といっては飲み残しをまたやかんに戻します。熱湯消毒だから大丈夫だよな〜。

アラビア文字こうして味見してるうちに無くなっちゃうんじゃないかしらん、と思っていると出来上がり。これがなかなかおいしい!飲みながら、いままでのお客さんから届いた手紙や写真を見せてくれたり、JUNKOとSATORUを、アラビア文字で書いてくれました。おやじさんは2杯目のお茶を入れ始め、もうすっかりくつろいじゃって、タバコを出して私たちにも勧めてくれる(煙草は吸わないので味見はできませんでしたが)。

 ゆっくりとお茶した後、再びらくだに乗って出発。足を投げ出しての乗り方にも慣れてきて、快適快適。だんだんと日も傾き、らくだの影が地面に写り、夕陽も美しくって絵になる〜。“Male!Male!”と言うので見ると遠くに海岸。「うん!海見えた!」とはしゃいでいると、そのまま砂浜もお散歩。おやじさんは何やらアラビア語の歌を歌っていて気持ちよさそう。
結局1時間程度、の約束が、3時間もの楽しいらくだRideとなりました。

ダールジェルバへの行き方:

  • ClubMedからは、おんぼろレンタル自転車で30分。ちょっと漕ぎでがありました。
  • 大きなホテルがたくさん並んでいたので、本当はここがジェルバ島のリゾートの中心なのでしょうね。

 

記 1998/7/19


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