ホルス .vs. セト

〜 ホルス神殿/Edfu 〜2001/8


 コムオンボから、また1時間半くらい。ナイル川沿いには、ずっと畑やデーツが茂っていて、意外なほど(帯状にですが)緑がいっぱいです。牛やウマとともに、ガラベイヤの少年達が農作業をしています。とうもろこし畑もありました。 道端の小さな女の子たちは、コンボイに先導・護衛されて、サイレンを鳴らしながら走る我々の一行に“ハ〜イ!”とニコニコ手を振ってきます。
う〜ん いい香り〜  バシャ(?)の花
香りのいいバシャの花 バシャの木

 エドフの神殿はとても賑やかな街の中にあります。みやげ物屋も多く、“Due mile!”なんて、イタリア語ほか、各国語での売り子の声がこだまします。

コムオンボとエドフに動向お願いした女性ガイドさんが、大きな大木から、とっても香りのよい花を摘んでくれました。【バシャ(?)】の木といってました。

ジャスミンのような香りで、ほわほわとしたグリーンの穂がとってもかわいい。モハメドアリのヒゲ、ということで、バシャだかゴーシャだかという名前。


 
エドフの立派な門
エドフの立派な門
カルナック神殿にも負けないくらい立派な搭門のエドフ・ホルス神殿。ホルスは、ファラオの現世の守護神で、ハヤブサの神。翼と樹の大好きな神話、冥界の王オシリス神とイシス女神の息子なのです。

 回廊にあるホルスとセトの戦いの図は、とってもおもしろい。太陽神ホルスが、敵であるセトを踏みつけてる絵が、いくつも続き物になっていて、はじめは大きなセトが、だんだんと小さく、なんだか豚さんかペットみたいになっていく。


いろんな供物を運ぶ。
収穫の神はとってもフクヨカ
ホルスの船
ホルスの船
 ほのぐらい至聖所に入ると、石の切り込みのようなところに、なにやらあるらしい。ガイドさんが指差していると、おっ!見えた。よく博物館などにある、押すとライトがつくしかけがありますが、どこかにあるのかなあ、なんて思って振り返ると、そこにはガラベーヤのおやじさん。
そこに光あり

彼が手にしていたのは、銀紙を貼った板切れ。これに天井の明かり窓から差し込む太陽光線を反射させて、みごとにホルスの船を照らし出していたのです。

 映画「ハムナプトラ」を思い出しちゃいました。磨いた鏡の角度を調節するとあら不思議、次々と内部にある鏡に反射して、ミイラ作りの部屋を照らし出す...古代の知恵、そこに光あり...

 1時間くらいブラブラして、またコンボイの元に集合。ここでガイドさんとはバイバイして、ルクソールへと向かいました。
記 2002/2/2

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