天国の洞窟 パラダイスケーブ(Hang Thiên Đường )は、全長31kmのうち、1kmが歩いて回れるように公開、その先 7kmまでは、装備をしてレンジャーと一緒にカヌーで渡ることができるツアーもあるそうです。
洞窟入り口までは、遊歩道をWalk または、電気自動車で。私たちはもちろん歩く。
このあと、洞窟の入り口まで、524段の階段が待ち構えます。まあ、それほどキツイわけではないのですが、ゆる〜りゆる〜りと、苦しげに登る男性達。
これは何?大きな板を3枚も。何かのトレーニング?
あとで洞窟内を歩いてわかりました。木道の素材です。常に補修するために、材料を背負って上って整備しているのですね。お疲れさまです。
汗だくで階段を昇りきると、す〜っと冷たい空気が吹き出る、入り口。早く入りたい〜。 富士山の近くの 氷穴・風穴を思い出す。
想像していたスケールと、全然ちがいます。ものすごく広い空間に、従来のイメージと全然大きさの違う 巨大な建造物のような。地下の王宮。
ガイドさんが車の中で、”Have you ever been to the limestone cave? But you’ve never seen anything like that.Never!”って笑ってたけど、そのとおり。
石筍:せきじゅん、というのね。ぽとぽとと落下した石灰分の水滴が積み重なって、こんなでっかくなるなんて。いったい何年かかるのでしょう。数千年?数万年?
1kmの距離を折り返す洞窟の中に、石筍、天井からの つらら鍾乳石、そしてつながっての石柱が、どんどんと現れます。
ごつごつした感じでもあり、とても繊細な造形でもあり。
このパラダイスケーブは、調査隊が思わず「天国のような美しさ」とつぶやいたことから、名付けられたのだそうです。うんうん。
神々しさがあり、はたまた「天国」というよりちょっと、「地獄」といったおどろおどろしい場所もあったり。ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂・ミケランジェロの最後の審判を見ているような気持ち、になります。
名前のついた 石筍・鍾乳石もあり、ところどころプレートが立っています。
「小人さんのお家? NGÔI NHÀ RỘNG」
よそのツアーガイドさんが、みんなに このポーズさせて写真をパチリ。 便乗して、私たちも撮ってもらいました。
意味わからず、なんなんだろうね〜 なんて言いながら。この壺と棒?ストロー?
この後ろの石筍は、
「少数民族の高床式住居」と名付けられたモノ だったよう。
「THÁP LIÊN HOA お花のタワー」
ホアホア、重なり合った花びらが積み重なったような塔。後ろのつらら石が、舞台の緞帳のようです。このほかにも、「筆塔」「月のウサギ」「チャンパ塔」などなど。
照明が控えめで絶妙、複雑な色合いを自然に伝えてくれます。
洞窟の幅 30〜100m、広場だと150m。 天井までの高さは最大80mもあって、20階だてのタワーマンションが入っちゃう。
写真では、どうしたって伝わらないので、是非ぜ〜ひ 旅程に組み込むことを、強くオススメします!!!!
—– 2019/8/4 訪問 日程表と旅計画はこちら☆